CAMBODIA

カンボジアはインドシナ半島に位置し、北西はタイ、北はラオス、南東はベトナムの3カ国と接しています。カンボジア国内には、メコン川及びトンレサップ川の二大河川が流れており、豊かな水を利用した稲作は農業国であるカンボジアの主要産業の一つです。
人口の85~90%が農村部に住んでおり、年齢別に人口構成をみると、25才未満が総人口の50%以上を占めています。多民族国家であるカンボジアは、その約90%はクメール人ですが、その他チャム族、ベトナム系、中国系住民など36の少数民族が人口の10%を占めています。公用語は憲法第5条でクメール語及びクメール文字と定められており、 人口の95%以上がクメール語を使用しています。

政治 ~Politics~

1960年代のベトナム戦争が引き金となり、カンボジア国内では外交政策をめぐり意見が割れ、内線へと突入しました。1970年代にポル・ポト派が政権を掌握すると、教育者や医療従事者などのインテリ層が次々と粛清され、わずか4年で人口の1割にあたる100万人以上の人々が命を落としたと言われています。その後、1979年にポル・ポト派はベトナム軍の支援を受けたヘン・サムリンらに駆逐されますが、国際的に現在のカンボジアが認められたのは、パリ和平協定が結ばれた1991年のことでした。現在は2004年10月に即位したノロドム・シモハニ国王を元首とする立憲君主制のもと、中立・非同盟、近隣国を始めとする各国との平和共存を外交基本方針としています。

経済 ~Economy~

カンボジアでは、1990年頃まで計画経済体制を採用していましたが、パリ和平協定締結後の1991年以降、市場経済への移行が始まり、1993年のカンボジア王国憲法制定により、完全な市場経済体制へと転換しました。主要産業は農業ですが、和平成立後、着実に経済成長を遂げ、中でも縫製業を中心とする製造業が成長しています。
2004年にはWTOに加入、2007年までの4年間は10%を超える高い経済成長を記録しました。しかし、サブプライムローン問題に端を発した世界同時不況の影響を受け、2009年の経済成長率は0.1%まで落ち込んだものの、翌年2010年には6.1%にまで回復、2011年以降は7%の成長を続けています。堅調な縫製品等の輸出品、建設業、サービス業及び海外直接投資の順調な増加により、今後も安定した経済成長が見込まれています。

ワンポイント情報 ~Information~

国土は日本の約半分と、ASEAN域内ではシンガポール、ブルネイに次いで小さな国ではありますが、世界文化遺産に登録されているアンコールの巨大遺跡群があることで知られています。中でも、美しい造形美が特徴のアンコール・ワットは、アンコール遺跡の集大成とされ、世界各地から観光客が訪れています。アンコール遺跡への起点となるシェムリアップには、大型ホテルが相次いでオープンし、観光客の受け入れ態勢も年々整備されつつあります。

統計データ

人口 1470万人(2013年)
面積 18.1万㎢(日本の約2分の1弱)
首都 プノンペン
民族 人口の90%がカンボジア人(クメール人)とされている。
言語 カンボジア語
宗教 仏教(一部少数民族はイスラム教)
政体 立憲君主制
元首 ノロドム・シハモニ国王
名目GDP 約177億ドル(2015年)
1人当たりGDP 1,140ドル(2015年)
主要産業 農業(GDPの30.5%)
工業(同27.1%)
サービス業(同42.4%)(2014年)
経済成長率 6.92%(2015年)
消費者物価指数 166.64(2016年9月)
失業率 0.5%(2015年)

人口ピラミッド(2017年)

cambodiapyramid
出展:Population Pyramids of the World from 1950 to 2100