HONG KONG

中国の南東端、急速に発展するアジア経済と物流の中心に位置する香港は、中国に属している「特別行政区」です。その区域には香港島や九龍半島、新界および262の離島が含まれます。約4分の3が田園地帯で、都市部は25パーセント以下にとどまります。アジアの主要市場が飛行機で4時間の距離にあり、5時間のフライトの範囲内に世界人口の半分が住んでいます。また、香港からは世界155都市へ直行便が出ています。
そんな国際都市、香港は中国の伝統文化やイギリス植民地時代の影響、ハイテクな現代性や広東の活気が混ざり合う街です。現地では、ショッピング、グルメやテーマパーク、田園地帯でのレジャーに芸術、文化、スポーツといった様々な体験を楽しむことができます。

政治 ~Politics~

1842年以来1世紀半に及ぶイギリス統治を経て、1984年に中国への返還が合意され、1997年7月に実現、中国の「特別行政区」となりました。一国二制度が実施されており、香港の憲法である基本法は、行政権、立法権、司法権を含む高度の自治を認め、従来の資本主義制度と生活方式を維持し50年間変えない等と定めています。
行政長官は、香港特別行政区の首長であり、香港特別行政区を代表するとされ、中央人民政府と香港特別行政区に対して責任を負っています。また香港は、世界貿易機関(WTO)やアジア太平洋経済協力(APEC)などの国際的なフォーラムにも、独自の立場で参加しています。

経済 ~Economy~

イギリス植民地時代、香港はイギリスのアジア貿易の拠点としてだけではなく、世界の中継貿易地として急速に経済を発展させました。第二次世界大戦中は日本軍が占領しましたが、戦後にイギリスの植民地支配が復活し、中国本土の共産党政権の成立後も貿易・金融で世界有数の都市となりました。
香港経済の特徴は、自由貿易と低い税率、そして経済に対する政府の介入が最小限であることです。貿易輸出額ランキングでは世界10位以内にランクインしており、その最大貿易相手は中国本土です。製造業の総本山としての役割を担っていた香港でしたが、中国本土の経済が解放されつつあるここ数十年で、サービス産業を基盤とする経済都市として変化を遂げ、中国本土およびその他のアジア太平洋地域と強いつながりを持っています。

ワンポイント情報 ~Information~

香港の公用語は、中国語と英語です。中国本土では少数派言語である広東語ですが、香港では人口の88%が話す言語です。植民地時代の港湾都市から製造業の中枢としての時代、そして今日の国際金融の中心地としての位置づけから、香港の人々は常に外に目を向けてきました。
その結果、政府内や法律関係、専門職、ビジネス、観光業において、英語が広く使用されています。香港では、高い教育を受けた有能なバイリンガル、さらには英語・広東語・標準中国語の3言語を流暢に話すトリリンガルの人材が豊富です。こうした人材は、香港や中国本土で事業を営む企業にとって、必要不可欠な存在となっています。

統計データ

人口 約729万人(2015年7月)
面積 1,103㎢(東京都の約半分)
民族 漢民族(約95%)
言語 広東語、英語、中国語(北京語)ほか
宗教 仏教、道教、プロテスタント、カトリック、イスラム教、ヒンドゥー教、シーク教、ユダヤ教
政体 中華人民共和国香港特別行政区
元首 習近平中国国家主席
名目GDP 3,092億米ドル(2015年)
1人当たりGDP 42,327米ドル(2015年)
主要産業 金融業、不動産業、観光業、貿易業
経済成長率 2.4%(2015年)
消費者物価指数 103.8(2017年1月)
失業率 3.3%(2015年)

人口ピラミッド(2017年)

hongkongpyramid
出展:Population Pyramids of the World from 1950 to 2100