INDONESIA

インドネシアは大小あわせて1万7000もの島から成る世界最大の島嶼国家です。面積の大きい島はスマトラ島、ジャワ島、カリマンタン島、スラウェシ島、ニューギニア島の5つです。人口は世界4位の約2.55億人(2015年統計)、東京に次ぐ世界第2位のメガシティ、首都ジャカルタはジャワ島にあります。生産年齢人口は2030年まで増加が続くことが予想されており、豊富な労働力が強みです。また所得改善を背景に上位中間層が増加、自動車などの耐久消費財の需要が拡大し、その消費市場は地方へも広がっていくことが期待されています。

政治 ~Politics~

民主主義国家としては世界で3番目に人口が多い国ですが、民主化されてからの歴史は浅く、1998年まで30年以上に渡り、スハルト大統領による独裁政権が続いていました。経済が安定成長を続けている間は、国民も独裁体制に従っていましたが、1997年のアジア通貨危機をきっかけに国民の怒りが反政府運動に発展、スハルト大統領は退陣を表明し、その後4回の憲法改正を経て民主主義が定着しました。2014年10月に就任したジョコ・ウィドド現大統領は、インフラ整備、社会保障拡充、格差是正等の経済・社会政策を優先し、「国民目線」からの改革を志向しています。

経済 ~Economy~

前ユドヨノ政権で取り組まれた汚職・腐敗撲滅の対策により、許認可手続きなどの透明性が高まったことで、企業は投資を行いやすくなりました。日本からインドネシアへの民間直接投資は年々増加しており、2015年は28.8億ドルと世界第3位でした。また、中国を中心とする新興国の高成長を背景とする資源需要の増大が、豊富な天然資源を持つインドネシア経済を発展させてきました。石炭や天然ガスなどの燃料、鉄鉱石や銅などの金属鉱石、パーム油が主要輸出産品です。投資環境の改善と豊富な資源が外資系企業の直接投資を惹きつけ、生産活動が活発化、雇用・所得環境が改善されました。さらに人口増加と相まって国内消費市場は拡大し、さらなる直接投資を呼び込む好循環が生まれています。

ワンポイント情報 ~Information~

経済成長に伴う所得水準の上昇により、インドネシアの就学率は年々高まっています。この背景には、子供に労働させなくても生活できるだけの経済的な余裕が生まれたことがあります。またインドネシア人は、日本語学習意欲が高いという特徴があり、2012年度の日本語学習者は約87万人と中国に次いで世界第2位の規模です。日本食レストランの相次ぐ出店や「ドラえもん」などの漫画人気、J-POPミュージシャンの積極的な売り込みなどにより、日本文化がさらに浸透していくことで、現地での日系企業ビジネスの追い風となっています。

統計データ

人口 約2.55億人(2015年統計)
面積 約189万km²(日本の約5倍)
首都 ジャカルタ
民族 大半がマレー系。その他 ジャワ、スンダ等約300民族
言語 インドネシア語
宗教 イスラム教 約90%, キリスト教他
政体 立憲共和制
元首 ジョコ・ウィドド大統領(2014年10月20日就任,任期5年)
名目GDP 8,885億ドル( 2014年 )
1人当たりGDP 3,377.1ドル(2014年)
主要産業 第一次産業14%
第二次産業46%
第三次産業40%
(インドネシア統計局 調査年2013年)
経済成長率 4.79%(2015年)
消費者物価指数 5.19 (2016年4月IMF)
失業率 5.85% (2016年4月)

人口ピラミッド(2017年)

indonesiapyramid
出展:Population Pyramids of the World from 1950 to 2100